アニメ化で人気がさらに高まった『薬屋のひとりごと』には、惹きつけられるキャラクターがたくさんいます。
中でも「陸孫」は、知れば知るほど奥が深いキャラクター。
ここではそんな陸孫の魅力をさらに見つけるべく、年齢や経歴、重要エピソード、評判といった情報をまとめました。
変わり者の羅漢の副官をこなし、猫猫に口づけしたり求婚したり、西都では蝗害のさなかでも冷静に最善を尽くした男、陸孫。
彼の正体と壮絶な過去とは…?
『薬屋のひとりごと』の陸孫(リクソン)とは?
大ヒット作品『薬屋のひとりごと』に登場する「陸孫」は、羅漢の副官として登場したキャラクターです。
彼の特徴は、一度人の顔を見たら忘れないという卓越した記憶力。
それから、変わり者である羅漢の下で働けたり、混乱した状況下でも落ち着いていられたりする適応能力。
陸孫の経歴は複雑で、表向きは西都の商家出身です。
しかし実は、西都を治めていた「戌の一族」の生き残りであり、玉葉后の侍女となった三姉妹(白羽、黒羽、赤羽)は従姉妹。
また陸孫は、猫猫に求婚した男でもあります。
・「小説家になろう」の『薬屋のひとりごと』はこちら
・マンガ①月刊ビッグガンガン連載『薬屋のひとりごと』の公式サイトはこちら
(構成:七緒一綺、作画:ねこクラゲ)
・マンガ②月刊サンデーGX連載『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』の公式サイトはこちら
(作画: 倉田三ノ路)
アニメ『薬屋のひとりごと』公式サイトはこちら
(監督・シリーズ構成:長沼 範裕、副監督:筆坂 明規、キャラクターデザイン:中谷 友紀子)
>>【薬屋のひとりごと】人気漫画はどっちがおすすめ?原作小説や内容を比較!
陸孫のプロフィール|年齢・身長・声優・正体・経歴等
ついでに古い絵いくつか再掲(#薬屋のひとりごと オンリー)
陸孫のジェスチャーは五条先生じゃなくて十の指文字…#サンデーGX pic.twitter.com/z529Bl3RKB— 倉田三ノ路🍌 (@minozy_k) October 31, 2023
陸孫は、個性的なキャラクターが多く登場する本作のバランサーでありながら、人の顔を忘れない、見目が良いといった特徴も兼ね備えたキャラクター。
ただ自分のことを多く語る人物ではありません。
陸孫を一言で表すのなら、母や姉の教えである、どんな状況でも冷静でいること、西都を守ることを守り、強かに生きています。
その他の陸孫プロフィール情報としては次のとおり。
名前 | 陸孫(リクソン)…幼少期の名前は不明 |
初登場 | 原作小説5巻7話「白蛇仙女」 |
年齢 | 初登場時おそらく29歳、蝗害の時が30歳 |
身長/体重 | 不明(羅半よりは大きい)/不明 |
見た目 | 柔和、線の細い優男(猫猫の主観) |
性格 | 秩序、悪(作者Xポスト) |
地位 | 中央にいた時は軍師羅漢の「副官」、 西都では西都の長代理玉鶯の「補佐」 |
出身 | 西都 戌の一族 |
家族 | 母、姉、叔母2人、従姉妹(白羽、黒羽、赤羽)等 叔母1人と従姉妹以外は死去 |
声優 | アニメは不明、ドラマCDではcv広瀬裕也 |
特徴 | ・人の顔を一度見たら忘れない(5巻) ・鳥は扱えないけれど虫の御し方や農村の制度は教えられた(11巻) ・みんなのランキングのキャラクター人気投票では5位 ・悲願を果たしてからは壬氏いじりが趣味になった(12巻) ・壬氏が中央に帰ったあとは羅半兄で楽しんだ(作者のXポスト) ・羅半兄が帰ったあとは玉隼に目をつけた(作者のXポスト) |
陸孫の正体は戌の一族の生き残り
陸孫の経歴と壮絶な過去は主に、原作小説11巻にて明かされました。
まとめるとこんな感じです。
年齢 | 出来事 |
0~13歳 | ・西都の戌の一族にて誕生(当時は別の名前) ・風習に倣い、元服となる15歳まで一族の中で様々なことを学ぶことに |
13歳 | ・遊説に来ていた羅漢と出会う ・玉鶯が自らの出生を隠蔽するため 戌の一族を逆賊にしたてて滅ぼす、 その際、陸孫の目の前で母と姉が殺される ・玉葉の実家に保護される ・玉袁の手引きで中央にいる元戌の一族の家へ引き取られ、 その家で亡くなった子「陸孫」の名と戸籍をもらう |
23歳 | ・羅漢の部下になる |
~29歳 | ・従姉妹と再会 ・猫猫と出会う ・西都の宴で猫猫とダンス、手の甲に口づけしたりして中央へ戻る ・羅の家に囚われた羅漢と猫猫と羅半を助ける ・要請を受けて再び西都に行って玉鶯の補佐になる |
30歳 | ・猫猫と西都で再会して、蝗害に対処したあとプロポーズ ・仇である王鶯を討つ |
31歳 | ・復讐達成で燃え尽きるも、もう少し西都のために働こうと決意 ・いじり甲斐のある人物にちょっかいをかけるようになる(壬氏、羅半兄等) |
>>【薬屋のひとりごと】玉葉妃の魅力を徹底解析!美しき貴妃の知られざる一面とは?
>>【薬屋のひとりごと】梨花妃を徹底解析!事件のあと子供は生まれた?
陸孫の人物像が分かる重要エピソード|猫猫へのキスや求婚した理由とは?
薬屋のひとりごとは本当に好き!
おススメだわ😊
高貴な方が花街育ちのクール?女子に振り回され振り回す話です笑主人公、猫猫に関わる男性達が好き!
メインキャラの壬氏様はもちろん、武官の李白とか、父親の部下の陸孫とか、従兄弟の羅半とか!とにかくフラグクラッシャーな主人公が面白い! pic.twitter.com/aMSX4HFW4L
— るいか (@ruika321) February 24, 2018
陸孫の人物像が分かる重要なエピソード、反響があった話としては、次のものがあります。
- 猫猫とダンスしてキス
- 猫猫へのプロポーズ
- 玉鶯への敵討ち
>>【薬屋のひとりごと】猫猫の正体と壬氏との関係をわかりやすく解説
①猫猫とのダンスとキスで壬氏を動かす
まず、原作小説5巻16話「宴 後編」に収録されている、猫猫とダンスしてキスしたエピソード。
猫猫はそれまで陸孫の印象を「柔和」としていましたが、流れるようにダンスへ持ち込む様によって、「食えぬ男」と改めていました。
さらに陸孫は猫猫に対し、「皇弟(壬氏)から寵愛を受けている羅の一族の姫」という価値を認識するよう諭して、手の甲にキス。
このシーンは壬氏の目に留まるところで行われたやりとりのため、猫猫との関係を前に進めない壬氏を焚き付ける効果もありました。
策士だと分かります。
②猫猫にプロポーズして遠ざける
つづいて、猫猫が二度目に西都を訪れ、蝗害被害に直面した際のエピソード、10巻19話「爪痕」収録。
陸孫が過去、母と姉を見殺しにしたことを猫猫に打ち明けると、猫猫からは陸孫が生きたからこそ村が助かったと返しました。
そこで、陸孫が求婚してもいいかと尋ねたのです。
そのため正確には求婚未遂ですね。
あとになって陸孫はこの求婚まがいのことを、猫猫や周囲を警戒させて自身から遠ざけるためとしていました。
不本意な形で生き残ってしまった陸孫は自身の価値を低く見積もっている可能性があり、猫猫の言った生き残って良かったという肯定は嬉しかったはず。
だからこそ危険から遠ざけたくて出たのが、この求婚まがいの発言なのでしょう。
この素直ではない気遣いが陸孫という人間を表しているように見えます。
③玉鶯を討って涙を流す
陸孫は西都に来て、一族の仇である玉鶯の仕事をしばらく補佐していました。
仕事をするなかで、玉鶯は西都にとって必要な人材と感じることもあったようです。
しかし、西都を発展させるのではなく、危険にさらそうとしていることを知った陸孫はやむなく玉鶯を討ちました。
こちらは11巻19話「風は泣く 前編」に収録。
復讐を果たした陸孫は、恨みつらみを吐露するのではなく、涙を流しました。
この涙は様々な考察の余地がありそうです。
玉鶯に対してなのか、自身や一族の運命に対してなのか等。
ただどんな時でも冷静であれと母たちに言われた陸孫でも、感情を抑えられない場面だったというのは事実。
運命に翻弄され、多少人として歪んだとしても、陸孫は人間として大切なものを失っていないと、この涙から分かります。
陸孫と主要キャラクターとの関係
なんにでも馬乳酒を注ぐ陸孫 pic.twitter.com/ha9HJO61fz
— かべ (@momotoriniku) June 21, 2021
陸孫は作中での重要人物。
そのため、多くの主要キャラクターと関わっています。
陸孫がどのような関わり方、考え方をしていたかと言うと…
- 猫猫(マオマオ、主人公)…上司の娘として大切にして、少しからかう
- 壬氏(ジンシ、皇弟)…殿上人として敬いつつ、生きがいになるほどからかう
- 羅漢(ラカン、軍師)…ふっかけられる無理難題に困りながらも、部下にしてくれたことに感謝
- 音操(オンソウ、現羅漢の副官)…有能だけれど運がないと思っている
- 羅半(ラハン、羅漢の養子)…同僚より友に近い、ただ仕事のことしか話題にしなかったからちょっと距離はある
- 羅半兄(ラハンあに、羅半の兄)…壬氏に次いでいじり甲斐のあるプロの農業従事者として見ている
- 玉袁(ギョクエン、西都の長)…過去の自分に戻って感情をぶつけられる相手であり統治者の手本、ただ複雑な感情を消すことはできない
- 玉鶯(ギョクオウ、玉袁の長男)…有能ではあったけれど西都の敵
- 玉葉后(ギョクヨウコウ、玉袁の末子)…玉鶯に脅かされる同志、助ける気になれたら助けることを約束した
- 白羽、黒羽、赤羽(陸孫の従妹)…過去を捨てた身であっても懐かしく、思わず見入ってしまった存在
- 鴟梟(シキョウ、玉鶯の長男)…ある程度は無理させられる上司
- 玉隼(ギョクジュン、鴟梟の子)…壬氏、羅半兄に次いでいじり甲斐のある相手として見ている
といった具合。
逆に陸孫が彼らにどう思われているかと言うと、大抵は才覚や強かさを評価されていました。
自身の考えをほぼ口にしない羅漢も、陸孫が玉鶯を手にかけた後、真相に気づきつつ言及しなかったことから、陸孫の判断、ひいては陸孫を信頼していることがうかがえます。
ただ壬氏は、仕事を押し付けられ、大切な猫猫にちょっかいをかけられていることから、何とか仕返しをしたいと考えていました。
>>【薬屋のひとりごと】壬氏の正体や声優や関連キャラクターまで総まとめ
陸孫ファンの声|Xやpixivを調査
最後に、薬屋のひとりごとの陸孫ファンの声を調査。
陸孫の良いところは、何か心の底に暗いもの抱えていたとしても柔和に微笑んでスマートに生きているところだと思う(強火すぎる妄想)
一方で羅半のいいところは、頭が良くてお兄ちゃん気質で包容力あるのになんかどこか子どもっぽい可愛らしさがある所だと思う(さらに強火の妄想)>>X(旧Twitter)トトお留守なう@mmtoto3 午前8:59 · 2020年6月18日投稿より引用
薬屋のひとりごとって最高だなーなろう、ラノベ、漫画2種、アニメが楽しめるなんて本当に産まれてきて良かった一生楽しめるコンテンツすぎる
漫画とアニメの陸孫にはやくあいたい
SNS上を調べたところ、多くのファンが陸孫の過去を知って幸せになってほしい、アニメで早く見たいと考えていました。
また、羅漢や羅半との相性の良さに言及している方も多かったです。
恋愛方面については、猫猫とお似合いだという声もあれば、壬氏と猫猫の間に入ってはいけないと止める声も…。
pixivの方でも、創作小説がかなりの数がありました。
顔が良く、優秀で、人当たりが良く、過去は重い…陸孫は様々な要素満載なので、創作意欲が湧きますよね。
こちらも羅の一族と関わる内容が多く、陸孫の人物像の解釈が色々見られて面白かいです。
今後も本編、創作の両方で陸孫に活躍してほしいですね!