赤坂アカ×横槍メンゴが送る大人気マンガ【推しの子】。2023年4月にはアニメ化もされ、こちらも絶賛放映中です。
その中の主要キャラの一人が星野アイ。
彼女は主人公、星野アクアとルビーの母親であり、アイドルグループB小町の絶対的センターです。しかし物語序盤で不幸な事件に巻き込まれ、若くして命を落とすことに…。
今回はそんなアイについてご紹介していきます。
星野アイのプロフィール
アイは弱冠16歳にして、芸能界で華々しく活躍していました。彼女のプロフィールを詳しく見ていきましょう。
年齢や職業、家族など
- 名前 星野アイ(芸名はアイ)
- 年齢 16歳(初登場時)
- 身長 151cm
- 所属 苺プロダクション
- 職業 アイドル
- 家族 星野愛久愛海(あくあまりん/アクア)・星野瑠美衣(るびい/ルビー)
性格はとにかく明るく前向き。ドジで天然な部分もありますが、16歳で妊娠したときは苺プロの社長・斉藤壱護の反対を押し切って一人で出産するという、芯の強さも持っています。
「嘘はとびきりの愛なんだよ?」と豪語し、ファンに対して理想のアイドル(嘘)を徹底的に演じる天性のアイドルです。
彼らが喜ぶように目元や口元をミリ単位で調律するなど、並々ならぬ努力も欠かしません。
容姿がとにかく可愛く、アイドルとしての人気はバツグン。長い黒髪をなびかせ、両目に輝く星を宿した彼女の姿は、誰の目から見てもカリスマ性溢れた、まさに「選ばれし者」でした。
幼少期〜上京するまで
星野アイの出身地はわかっていませんが、後の鏑木Pの言葉から地方の出身であることが推測されます。
アイに父親はおらず(死別か未婚、または離婚)、母親と二人暮らしをしていました。
幼い頃から母親に暴力を振るわれ、ひたすら耐えてきたようです。
そんな母親が窃盗の罪で逮捕され、アイは施設に預けられます。
やがて母親は釈放されますが、彼女は娘を迎えに行くことはありませんでした。
アイはそのまま施設で育ち、一人で上京することに。誰からも愛された記憶のない少女は、本当の愛を知りませんでした。
苺プロに入ってからのアイ
上京したアイは斎藤壱護にアイドルとしてスカウトされます。
初めは「笑っちゃう話だね」と断っていたアイ。しかし斎藤の言葉に強く魅かれ、苺プロに入所します。
「嘘でもいいから愛してると言い続ければ、嘘が本当になるかもしれない」
「君は本当は人を愛したいと思っているんじゃないか」
母親から見放され、親しい人もおらず、一人ぼっちだったアイ。
本当の愛を知らない自分が、ファンを愛するアイドルになんてなれるはずがない。そう思っていたのに、斉藤には本心を見抜かれていたのです。
こうしてアイは本当の愛を知るべく、アイドルとしての道を歩き出すのです。
苺プロに入ったアイは、アイドルグループB小町で活躍。その類い稀な容姿と歌唱力でファンの心を掴み、絶対的センターとして君臨します。
出産して復帰後は、本人の努力と周りの協力もあり、仕事の幅も徐々に広がっていきました。
アイドルとしてだけでなく、雑誌や映画にも出演するほどになり、「アイ」の名前が爆発的に売れ始めます。
そしてついにB小町は、東京ドームでの単独コンサートという夢を掴み取るのです!
しかしアイは念願だったコンサートの当日の朝、自宅で腹部を刺されて死亡してしまいます。犯人は彼女の熱狂的ストーカーであるリョースケでした。
享年20歳。このときアクアとルビーはまだ4歳でした。
星野アイの声優
アニメで星野アイの声を担当するのは声優の高橋李依さんです。
- 高橋李依(たかはし りえ)
- 出身地 埼玉県
- 誕生日 2月27日
- 所属 81プロデュース
代表作はアニメ「魔法つかいプリキュア!(朝比奈みらい/キュアミラクル)、「Re:ゼロから始める異世界生活(エミリア)、「からかい上手の高木さん」(高木さん)など。
明るい愛らしい声が魅力で、2015年には声優アワード新人女優賞、2021年には声優アワード助演女優賞を受賞しています。
星野アイの交際相手(夫)は誰なのか
16歳で妊娠し、一人で出産した星野アイ。
子どもの父親については頑なに明かさず、斉藤社長にすら秘密にしていました。
一体アイの交際相手(夫)は誰なのでしょうか?物語が進むにつれて明らかになってきました。
劇団ララライで恋に落ちる
田舎から出てきたばかりのアイは鏑木Pいわく、「芋娘」そのものでした。身なりにも食事にも気を使わず、やる気も感じられない。そんな彼女が劇的に変わるきっかけが訪れます。
それが鏑木Pを通じて参加した、劇団ララライのワークショップでの出会いでした。
ワークショップに参加したアイは、そこでとある男性と出会い、恋に落ちます。
その男性とは最初は役者の上原清十郎かといわれていましたが、後にアイと同年代のカミキヒカルである可能性が高まってきました。
カミキは当時、劇団ララライ屈指の演技派役者。彼と出会って、演技を教えてもらうようになってからのアイは、今までとは打って変わっていきます。
自分自身にもっと関心を持つようになり、天性のアイドルとして大成していったのです。
子どもの父親はカミキヒカル?
アクア・ルビーの父親は、現時点でもはっきりとはわかっていません。
しかし原作109話で素顔を見せた、カミキヒカルこそが父親ではないかといわれています。その理由としては以下のものが挙げられます。
- アイのお墓の前で美人に育ったルビーを見て、「さすが君と僕の子だ」と発言する。
- 容姿や演技がとにかくアクアに瓜二つ。
- アクア・ルビーと同じく目に星がある(両目に黒い星)
当初父親候補に上がっていた上原は、時系列的にアイを殺害することはできない(アイが新居に引っ越す前に死亡)ので、必然的にカミキがアイを殺害した真犯人=父親である可能性の方が高くなります。
また、カミキは誰かに花を贈る際は「白い薔薇」と決めているようです。
アイのお墓にも白い薔薇を供えていましたし、劇団ララライのOBとして黒川あかねに花を贈ったときも白い薔薇でした。
そしてアイを直接的に殺害したリョースケが手にしていたのも白い薔薇…。これもカミキがアイの事件に関わっているのではないかとされる理由です。
星野アイは生きている?転生の可能性は?
星野アイはとても人気のあるキャラクターで、「死んだというのは嘘で、実はどこかで生きているのではないか」そんな声も聞かれます。
また、アイと同じくリョースケに殺害された雨宮吾郎や、病死した天童寺さりながアイの子として転生したように、彼女も誰かの子どもとして転生しているのでは?という考察もあります。
アイが生きている可能性はあるのか、転生しているなら今後出番はあるのかを調べてみました。
星野アイはなぜ殺害されたのか
アイが殺害された直接の理由は、リョースケの逆恨みでした。
もともと彼女の熱狂的ファンだったリョースケ。
彼は握手会に足繁く通い、星の砂をプレゼントしたりしています。にも関わらず、アイがファン(つまり自分)を裏切り、他の誰かと子どもを作ったことが許せなかったのです。
彼はストーカーと化してアイの新住所を突き止め、B小町の初単独コンサートの当日の朝、犯行に及びます。
アイは自分のことなど覚えてもいないだろう。そう思っていたリョースケですが、彼女は彼のことを鮮明に覚えていました。
動揺する彼に向かって手を差し伸べ、「今も愛したいって思ってる」というアイ。ここでリョースケは我に返ったのでしょう。彼はその場から逃げ出し、罪悪感からか自殺してしまいます。
一見すると歪んだ愛を抱いたファンが、理想像を裏切ったアイドルを刺殺するというセンセーショナルな事件。ですがその裏にはまだ真犯人(カミキヒカル?)が隠れていそうです。
生きている可能性は?
アイが生きている可能性は残念ながら低いようです。
- アクアが「冷たくなっていくアイの体温を感じた」と証言している
- きちんと葬儀を執り行っている
- お墓もある
- 物語の展開上考えにくい
1.〜3.は事実そのものであり、偽装することは不可能でしょう。
4.についてはこの作品の軸が「アクアとルビーによる復讐譚」だからです。アイが生きていると、物語が成立しなくなってしまいます。
よって今後アイが現実世界に登場することはなさそうです。
転生の可能性も低い
現段階での転生者は雨宮吾郎(アクア)と天童寺さりな(ルビー)の二人です。この二人の共通点は以下の3つです。
吾郎とさりなの共通点
- 誰か(アイ)の熱烈なファンだった(転生=憧れの人の子として生まれ変わること?)
- 両親(特に母親)の愛情が欠けていた
- 亡くなったのが宮崎の高千穂
もし転生の条件がこの3つだとすると、2.はアイにも当てはまりますが、1.と3.は当てはまりません。全て揃わないと転生できないなら、アイの転生は不可能です。
さらに決定的だったのが、謎の少女の発言です。謎の少女とはルビーが高千穂で出会った女の子のことですが、彼女は後にアクアとも接触しています。そしてアクアにこう告げます。
「星野アイの魂は確かに崩れ去って星と海に還っていった」
「もう二度と再形成されることはない」
「死は死だよ」
心のどこかで、「アイも自分と同じように転生しているのではないか」と淡い期待を抱いていたアクア。
少女の言葉はそれを真っ向から否定するもので、彼が最も聞きたくない言葉でした。
現世では母親からの愛情を得られなかったアイ。彼女はその影響で、本気で人を愛せないことに密かに悩んでいました。
しかし死の間際、子どもたちに「愛してる」と真実の愛を伝えられたことで満足したのでしょうか。
アイの転生はないにしても、彼女が満足であれば、それはそれで幸せなのかもしれません。
この少女が何者であるかはまだわかりませんが、物語を俯瞰で見ている様子から、何か特別な存在であるようです。
果たして彼女は天使か悪魔か。正体が明かされる日も近いでしょう。
星野アイについてのまとめ
アイは本作品において、重要なキャラクターでした。
ダンスや歌が抜群に上手く、何より容姿が飛び抜けて可愛い。まさにアイドルとしてカリスマ的な存在。
しかし裏では誰よりも愛に飢えた、人の愛し方がわからない孤独な少女だったのです。
そんなアイは死の間際に子どもたちに真の愛を伝え、静かに表舞台から去っていきます。どこかで生きていることも、転生していることもなく、もう二度と笑いかけることもありません。
残酷なようですが、アクアやルビーがこの事実をどう受け止めていくのか。本当の父親は誰なのか。物語の続編が待ち遠しいです。