【進撃の巨人】再読必須の伏線一覧!ストーリーの核心に迫る謎と面白さ

『進撃の巨人』の物語には、数多くの伏線が散りばめられています。

それらの伏線は物語を深く理解するための鍵。

本記事では、進撃の巨人に登場した秀逸な伏線をご紹介します。

読むことで進撃の巨人に織り込まれた伏線を深く理解し、それが物語にどう影響を与えたのかを知ることができます!

※進撃の巨人最終話までのネタバレがありますので、未読の方はご注意ください!

驚異の世界観に引き込まれる!『進撃の巨人』の基本

進撃の巨人は一読するだけで引き込まれる面白さがあります。

ただ伏線やその意味を知ることで、二倍三倍に面白くなり、読み返す楽しみも倍増します。

まずは作品を簡単におさらいして、もう一度読みたくなる素晴らしい伏線や、未回収伏線一覧を見ていきましょう!

『進撃の巨人』の魅力溢れる概要

進撃の巨人』(講談社、英語名はAttack on Titan)とは、人類が巨人に食われてしまう世界を描いた大人気漫画作品。

作者は日本の漫画家、諫山創氏、掲載誌は別冊少年マガジンでした。

物語は巨人から逃れるために壁の内側にこもった人類と、壁の外から侵攻する巨人との戦いを描いています。

  1. 巨大な壁に囲まれた人間社会
  2. 不可解な存在、人を食べる巨人
  3. 勇気と絶望の狭間で戦う主人公たち

これらの要素が複雑に絡み合い、多くの読者をその世界観に引き込みました。

また、それぞれのキャラクターの過酷な運命や、読者にそうとは気づかせずに張られた伏線も、その引力を一層強くしています。

魅力的な主要キャラクターたち

進撃の巨人は、その独特な世界観だけでなく、魅力的なキャラクターたちも人気の一因です。

主人公のエレン・イェーガーをはじめとする彼らは、過酷な状況下での成長と戦いを描き出しています。

  • エレン・イェーガー:主人公であり、巨人に家族を食われた過去を持つ。巨人への復讐と人類の自由を誓う。
  • ミカサ・アッカーマン:エレンの幼馴染で、戦闘能力が非常に高い。エレンを守ることに一途。
  • アルミン・アルレルト:エレン、ミカサと共に成長する。物語進行のキーとなる彼の思考力が光る。
  • 調査兵団メンバー:巨人のいる壁外を調査する最強の兵団。人気と実力ともに№1のリヴァイ兵長やエルヴィン、ハンジなど魅力的なキャラクターも多い。

これらのキャラクターが織り成すドラマと成長物語は、読者を物語の中に深く引き込みます。

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物語の奥深さを感じさせる「伏線」の役割とその効果

「伏線」とは、物語やキャラクターの未来の出来事を予告する情報を指し、一見、さりげなく描かれています。

これらが後で重要な事実や転換点と結びつき、「あれが伏線だったのか!」と読者は気づくはず。

そんな伏線は物語の奥深さを示し、進撃の巨人にも多く見られます。

最初に一覧で、つづいて詳細を解説していきますね。

驚愕の事実を描く『進撃の巨人』の神がかった伏線一覧

『進撃の巨人』にはいくらでも伏線があります。

あまりにも多すぎて、チェックしきれないという方も多いのではないでしょうか?

そこで「すごい」「驚いた」といった評価の高い伏線であり、かつ物語の核心に迫るものを厳選してご紹介します。

伏線初登場・関連話数
①「一匹残らず駆逐してやる」の真意2話、123話、最終話
②カルラの死とダイナの約束2話、87話、最終話
③グリシャの不自然な目線の先にはエレン1話、121話
④人類を救うのはアルミン84話、最終話
⑤「13」という数字が作り上げた神話1話、86話、122話、最終話等
⑥ミカサの「いってらっしゃい」に込められた意味1話、138話
⑦何重にも意味があったタイトル「進撃の巨人」89話、121話、123話

いつ、どんな感じで出てきて、どんな意味があるのでしょうか。

進撃の巨人の神がかった伏線①|一匹残らず駆逐してやるの真意

進撃の巨人の主人公エレンのセリフで印象的なのが2話の「駆逐してやる!!この世から…一匹残らず!!」

「駆逐」とは「害になるものを追い払う」という意味がありますが、エレンの鬼気迫る形相から察するに「皆殺しにする」といったニュアンスで受け取れます。

しかし、最終話にてエレンは多くの犠牲を払い、エルディア人から巨人の力を消し去ることに成功。

ラストシーンの森を見る限り、有機生物の起源を消したわけではなさそうなので、まさに大切な人に害をもたらす巨人の力や敵を追い払った=駆逐したと言えます。

皆殺しや殲滅、全滅ではなく「駆逐」という言葉で張られた結末への伏線、本当に見事です!

進撃の巨人の神がかった伏線②|カルラの死はダイナの約束によってもたらされた

物語序盤、進撃の巨人2話で描かれたエレンの母であるカルラの死

多くの人のトラウマとなったあのシーンにも、重要な伏線が隠されていました。

彼女が最後に伝えた「エレン、生きて…」という言葉は、ただの母の願いではなく、物語の後半におけるエレンの行動のきっかけとなる重要な要素。

そしてカルラを捕食した巨人は、エレンの父グリシャ・イェーガーの前妻であり、フリッツ王家の末裔ダイナ・フリッツということが最も着目すべき点です。

ダイナはかつてマーレにて、グリシャとともに革命を目指しつつも政府に捕まり、無垢の巨人にされますが、巨人にされる直前にグリシャを探し出すと約束します(87話)。

巨人となったダイナが壁の中にあるグリシャのにおいが一番ある場所、エレンの家を目指したのも必然と言えるでしょう。

ただダイナは、エレンに操作されてエレンの家に向かったことが最終話にて明らかになっているため、ダイナの意志がどこまで残っていたのかは読者の判断に委ねられています。

グリシャに惹かれたところからなのか、約束するところからなのか等。

また、カルラは足を潰されていると言ってエレンたちを逃がそうとしましたが、捕食されるコマにて実際は足が潰れていないため、エレンを逃がすための嘘をついたと分かります。

これらの事実が明らかになったとき、読者はカルラの愛の深さと、物語の広がりに息をのむでしょう。

進撃の巨人の神がかった伏線③|グリシャの不自然な目線の先にはエレン

エレンの父・グリシャは進撃の巨人1話にて、一つの鍵を見せながら地下室の秘密を見せると言いました。

しかしそう話すグリシャの目線はエレンではなく、前方。

この謎は連載から10年後の121話で解けます。

121話にてグリシャの長男にしてエレンの義兄ジークがエレンを過去の旅へと連れていき、1話のグリシャを見せます。

実はグリシャやエレンといった進撃の巨人の継承者は、過去と未来の継承者たちの記憶をも見ることができました。

つまり、グリシャはジークに連れてこられたエレンを見ていたと判明。

このエピソードにて、グリシャの目線の伏線が回収され、謎とされていたグリシャの人柄、役割が分かるという「目で語る」がすごすぎる秀逸な仕組みでした。

進撃の巨人の神がかった伏線④|人類を救うのはアルミン

エレンは事あるごとにアルミンを高く評価していました。

84話にて、エルヴィンかアルミンかを選ぶ際には、アルミンなら人類を救うとまで。

その発言は最終話にてもう一度エレンの口から繰り返され、直後に実現されます。

アルミンは人類の8割を踏み潰した元凶、エレン・イェーガーを倒した者だと名乗りを上げ、世界を救った人物になりました。

進撃の巨人の神がかった伏線⑤|「13」という数字が作り上げた神話

作中で度々登場する「13」という数字。

この数字はただの数字ではなく、巨人の神話を形作る重要ものです。

元ネタとしては進撃の巨人の世界観のモデルが北欧(ユミル)なため、北欧神話の招かれざる13人目の客を示す「13」から来ているのだと考えられます。

  • 1巻13ページだけページ下に表記がある(いってらっしゃいエレンのシーン)
  • 物語が始まる845年の845が13の倍数
  • エレンがいた訓練兵団104期生の104が13の倍数
  • エルヴィンは13代目の調査兵団団長
  • 9つの巨人の継承者はユミルの呪いによって13年で死ぬ
  • エレンの身長はマーレ編で13cm伸びて183cmになった
  • 始祖ユミルが有機生物の起源と接触した「1820年前」も13で割り切れる
  • 始祖ユミルが豚を逃がしたと責め立てる指の数も13本
  • エジプトの古代象形文字でフクロウが13を表していた(梟はマーレ編登場クルーガーのコードネーム)
  • 英題の「Attack on titan」の文字数も13
  • 最終話は139話で、13が入っている

このように進撃の巨人では13、それから9(北欧神話に出てくる9つの世界を指すことから9も重要視されている)が重要視され、それによって全139話に渡る神話が完成しました。

13という数字は探せばもっと出てきそうなので、ぜひ探していただきたいです。

進撃の巨人の神がかった伏線⑥|ミカサの「いってらっしゃい」には希望がある件

物語の始まり、エレンが目を覚ますシーン。

「いってらっしゃい、エレン」というミカサの言葉。

この伏線は1話目の13ページに登場、同話では845年の年号も出ています。

そしてエレンにトドメを刺したミカサが再びこのセリフを言って伏線を回収するのが、138話の45ページ目。

13ページと845年、138話の45ページ、13 845と数字が繋がっています。

周到に用意された結末だと分かりますね。

また、「さよなら」ではなく「いってらっしゃい」というセリフなのは、エレンが間違った道を進みつづければ、ミカサはついて行かないという別れを示しつつも、再会の希望も持っているからではないでしょうか。

進むことは別れではない、という諫山先生のメッセージと受け取りたいです。

進撃の巨人の神がかった伏線⑦|何重にも意味があったタイトル「進撃の巨人」

作品のタイトルである「進撃の巨人」は、いくつもの意味がありました。

まずエレンが継承した9つある知性巨人が「進撃の巨人」だったということ(89話)。

つづいて自由を求め、進みつづけることから始祖の巨人にも対抗しうる恐ろしい存在だと明かされたこと(121話)。

そして世界をも踏み潰す「地鳴らし」をするからこそ、「進撃」だったということ(123話)。

さらに深読みするのであれば進み、戦い続ける世をもたらした巨人だからこそ「進撃の巨人」という可能性もあります。

タイトルの意味の解釈を聞くことで、その方の進撃の巨人の見方が分かりそうです。

アニメで回収されるかも?『進撃の巨人』の未回収の伏線一覧

進撃の巨人最終34巻表紙は訓練兵団104期生の集合絵

進撃の巨人最終34巻表紙は訓練兵団104期生の集合絵

『進撃の巨人』は139話にて幕を閉じました。

完結までに多くの伏線が回収されましたが、全ての伏線が回収されたわけではありません。

どういったものがあるのかまとめました。

進撃の巨人の未回収伏線一覧

  • 無垢の巨人が人を食べる理由
  • 奇行種は人としての記憶を残していた存在?
  • 鳥が登場するのはエレンがエルディア人を操作していたor道で話していたということ?
  • 有機生物の起源と接触して何故巨人になるのか
  • ミカサの頭痛はユミルが頭を覗いていたことが原因?
  • 34巻エピローグ登場の少年は何と出会い、何になったのか
  • ヒストリアの子の父親

多くが「これが理由かな?」と思わせるエピソードはありましたが、確定とは言い切れないかなと思うものが上記です。

2023年秋のアニメ完結話で回収されるかもしれません。

進撃の巨人の伏線にまつわるFAQ

進撃の巨人にまつわるよくある質問をまとめました。

Q1.進撃の巨人における最大の伏線は何ですか?

A1: 「進撃の巨人」における最大の伏線とは、エレンのセリフ「駆逐してやる」でしょう。

多くの人が今や殲滅させる意味で使っていますが、この言葉は本来、悪なるものを追い払うこと。

エレンは多くの犠牲を出しましたが、正しい意味で巨人を、敵を駆逐しました。

Q2.エレンの目指していた目標は何ですか?

A2: エレンの目標は自由です。

彼は壁の外に広がる世界を見て、人類が巨人から自由になることを望んでいました。

ただ同じように大切な人たちも自由であってほしいと考えたからこそ、あの結末になったのだと考えられます。

Q3.伏線の回収が秀逸とされるアニメは何ですか?

A3: 「進撃の巨人」のほかにも、「鋼の錬金術師」や「DEATH NOTE」、「マドカ☆マギカ」なども伏線の回収が秀逸であると評価されています。

Q4.アルミンが巨人になった理由は何ですか?

A4: アルミンはベルトルトとの戦いで重傷を負い、死にかけていました。

エレンたちはアルミンを救うために「巨人の注射」を使用し、彼は「巨人化」した上でベルトルトを食べ、巨人の力を得ました。

Q5.「進撃の巨人」の伏線はいつから始まっていますか?

A5: 「進撃の巨人」の伏線は、作品の最初のエピソードから始まっています。

エレンが見る奇妙な夢や、エレンの父・グリシャがエレンに注射をするシーンなど、初期のエピソードから多くの伏線が張られています。

Q6.「進撃の巨人」において、最も早く回収された伏線は何ですか?

A6: 最も早く回収された伏線の一つは、エレンが壁の外に出たいという願望です。

この願望は、エレンが「進撃の巨人」の力を手に入れ、自身の運命に立ち向かうきっかけとなりました。