【進撃の巨人】サシャ死亡でエレンが笑う真相!海外の号泣反応と考察も紹介

人気作品『進撃の巨人』の中で、最も読者に衝撃を与えたことの一つ、サシャ・ブラウスの死亡。

サシャの死は、エレンや他のキャラクターたちにも大きな影響と謎を与えました。

特にサシャの死亡時の状況を聞いてエレンが笑ったことへの反応や、理由についての考察は多いです。

なぜサシャは死に、エレンがそれを聞いて笑ったのか、そしてそれが全世界のファンと物語全体にどのような影響を与えたのかのか、この記事ではその全貌を解明します。

『進撃の巨人』衝撃展開!サシャ・ブラウスの死とエレンの意外な反応

進撃の巨人サシャブラウス公式フィギュアコレクション

サシャブラウス(講談社book倶楽部より引用)

諫山創著『進撃の巨人』(講談社、英語名はAttack on Titan)は、日本だけでなく今や海外でも大人気となっている作品です。

この記事のキーパーソン「サシャ・ブラウス」も多くの人に愛されています。

まずは、サシャ・ブラウスの死と、それに対するエレンの反応について詳しく解説。

それから物語の進行に大きく影響を与えるこれらのシーンを、様々な視点から深堀りしていきます。

※進撃の巨人最終話までのネタバレを含みますので、内容を知らない方はご注意ください。

サシャ基本情報をおさらい|癒されるしかわいいと評判のキャラクター

本名サシャ・ブラウス(あだ名は「芋女」)
身長/体重168cm/55kg
年齢(第104期訓練兵団入団時)13歳
→(850年)15歳?→(854年)享年20歳
出身地ウォール・ローゼ南区ダウパー村
誕生日7月26日
好物ふかした芋、肉
方言・名言方言は大分弁ベース(作者出身地)
「土地を奪還すればまた…牛も羊も増えますから」(1巻)
「みんなが力を合わせればきっと成功しますよ!」(2巻)
「獲物を奪うのに作法が必要ですか?」(4巻)
「走らんかい!!」(9巻)
「ぐあぁぅまぁいいい」(26巻)
「……肉」(26巻)
性格・特徴食べ物のこと以外では基本的に仲間内での争いを避ける
同期のコニーとは双子のように仲が良い
明るく前向きでマイペースで勇気がある
狩人としてのスキルあり
方言が恥ずかしいから敬語で話していた
CV小林ゆう
実写版キャスト桜庭ななみ
2017年版舞台今田美桜
2023年版舞台星波
公式人気投票第1回では4位、第2回では21位

サシャは容姿や名言、性格などからも分かる通り、殺伐としたところがなく、食べているところが見ていて癒される、かわいいと評判のキャラクターです。

サシャ・ブラウスの死:シーン概要と背景と意義

『進撃の巨人』の人気キャラクター「サシャ・ブラウス」の死は、ファンにとって忘れられない瞬間の一つとなりました。

サシャ死亡とそれに関するシーンが掲載された雑誌、単行本の発売日、アニメ放送話はこちら。

シーン概要別冊少年
マガジン掲載号
単行本アニメ
FinalSeason
発売日発売日放送日
①サシャ死亡と
エレンの反応
2018年6月号26巻105話
「凶弾」
シーズン4
8話(第67話)
「凶弾」
2018年5月9日2018年8月9日2021年1月31日
②サシャの葬儀と
ガビの脱走
2018年8月号27巻107話
「来客」
シーズン4
9話(第68話)
「義勇兵」
2018年7月9日2018年12月7日2021年2月7日
③ガビとニコロと
サシャ家族の邂逅
2018年12月号28巻111話
「森の子ら」
シーズン4
13話(第72話)
「森の子ら」
2018年11月9日2019年4月9日2021年3月7日
④ガビとニコロと
サシャ家族の再会

2020年1月号31巻124話
「氷解」
シーズン5
6話(第81話)
「氷解」
2019年12月9日2020年4月09日2022年2月13日
⑤サシャ
最終登場

2021年5月号34巻最終話
「あの丘の木に
向かって」
未放送
2021年4月9日2021年6月9日2023年秋頃

主人公エレン・イェーガーのかけがえのない仲間であったサシャは、敵勢力に所属する少女ガビによって撃たれる形で命を落とします。

それは敵地であるマーレを強襲した際の出来事です。

作戦はひとまず成功、徹底しつつ生き残れたことを同期内で喜んだ直後だったので、作中キャラクターだけでなく、ファンにとっても予測不能だったことでしょう。

結果的にサシャの死は、彼女自身だけでなく、第104期訓練兵団の同期や家族だけでなく、敵キャラクターたちにも大きな影響を与えました。

進撃の巨人という物語の一つの転換点になること、それがサシャの死の意義だったとも考えられます。

エレンの反応:サシャの死と最期の言葉を聞いて笑う

サシャの死は悲しいもの、仲間たちみんながそういう反応を見せる中、エレンだけは違っていました。

エレンは、サシャの死を知ると最期の言葉をコニーに尋ね、「肉…って言ってた」(105話)という答えが返ってくるとくつくつと笑いました。

同期の誰もが悲しむなか、エレンの反応は異様だったため、仲間たちは戸惑うような雰囲気となります。

ただエレンの笑いはすぐに止まり、サシャのことを思い出すと、眉間にしわを寄せ、歯を食いしばるような表情を見せました。

この表情に対する説明は最後まで明言されません。

しかし、サシャという犠牲が、エレンに複雑な感情を抱かせていたことだけは確かだと言えます。

そしてそれは、物語の深層を理解する鍵となります。

サシャの死は決まっていた?2013年作者インタビュー

「OTOMEDIA (オトメディア) 2013年 10月号」掲載進撃の巨人担当編集者インタビュー

OTOMEDIA (オトメディア) 2013年 10月号より

雑誌「OTOMEDIA (オトメディア) 2013年 10月号」には、進撃の巨人担当編集者のインタビューが掲載されていて、サシャの死についての興味深いことが分かります。

編集者の方の話によると、単行本9巻でサシャの故郷のエピソード(おそらく36話「ただいま」)の構想段階では、諫山先生はサシャが助からないパターンで進めていたそうです。

しかし悩んだ末に、カヤを先に行かせてもサシャは窮地を切り抜けて生きつづけ、「森を出ようとする」意志を繋ぎました。

進撃の巨人でいう「森」とは、始祖の巨人が生まれた場所であり、人を迷わす象徴としても機能しています。

サシャはその森で迷った時にどうすべきか、一つの答えを提示して実践した存在です。

『進撃の巨人』サシャとエレンの恋人でも家族でもない特別な絆

進撃の巨人最終34巻表紙は訓練兵団104期生の集合絵

『進撃の巨人』最終34巻の表紙背表紙より

つづいて、『進撃の巨人』で重要な役割を果たす二人のキャラクター、エレン・イェーガーとサシャ・ブラウスとの関係性に焦点を当てます。

この二人の過去と友情、そしてエレンがサシャの死にどのような視点で向き合ったのかを掘り下げていきます。

エレンとサシャの絆:親友でも幼なじみでもない関係だけれど…

エレンとサシャの関係性を一言で表すなら、「第104期訓練兵団の同期で大切な仲間」。

エレンとサシャは多くの困難を共に乗り越え、一緒に成長したかけがえのない仲間ですが、恋愛関係にあったり、親友かと聞かれればそうではありません。

エレンの最も親しい相手は、幼なじみのミカサとアルミン。

サシャには双子のような仲間コニー、あとはおいしい食事を提供してくれる元マーレ兵のニコロがいます。

ただ、エレンはサシャの食欲旺盛な性格やその他の個性を受け入れ、サシャもまたエレンの困難な境遇や彼の志を理解し支持していました。

信頼関係があったからこそ命を懸けた戦いに巻き込み、巻き込まれ、不遇な死へと着地してしまったのです。

エレンの戦争視点とサシャの死との向き合い方

エレンがサシャの死にどのように向き合ったかは、エレンの力、戦争に対する視点から考察できます。

  • エレンは始祖の力によって過去、現在、未来のことがある程度分かる
  • エレンは踏み鳴らしによる結末も理解していたけれど進撃を選んだ

つまり、エレンは戦争の現実とそれに伴う犠牲を深く理解していました。

エレンのサシャ死亡後の反応は、

  1. サシャを失った痛み(ネーム時には涙が明確に描かれていた)
  2. 自分のふがいなさ
  3. 自身が選んだ戦いの結果を受け入れたこと

を示しているのではないでしょうか。

そのため、サシャの死はエレンにとっても視ることはできなくても予想できた結果であり、また、それが自分の戦いの一部であると認識していたと考えられます。

エレンの笑いについて:進撃ファンの有力考察は4つ

進撃の巨人ファンたちの多くもエレンの笑いの理由を考察していました。

考察として多かったのは次の4つの理由です。

  1. 最期の言葉「肉」がサシャらしかったから
  2. ハンネスが死んだ時も笑っていたから自身のふがいなさを嘲笑った
  3. 死ぬ未来を知っていたから、とうとう実現してしまったと実感して壊れた
  4. 悲しんで慰められるより、責められたり悪役にされたり離れて欲しかったから

説得力のある考察ばかりですが、エレンが最終話で、仲間は死ぬか生きるかわからなかったと言っていたため、3だけは異なるかもしれません。

それでも、たとえサシャが死ぬ未来を知っていたとしても、エレンは計画を実行したでしょう。

その可能性をエレンも考えたからこそ、「知っていても何もできなかっただろう」と考えてサシャを悼む自分を嗤ったのかもしれませんね。

世界が泣いたサシャの死|海外の反応とエレンの笑いへの視点

『進撃の巨人』は世界中で親しまれている作品であり、その中で起きたサシャ・ブラウスの死亡は、海外のファンからも多くの反響を呼びました。

海外ファンの評価や反応、そしてエレンの笑顔への視点について深堀りしてみましょう。

喪失感と敬意:サシャ・ブラウスの死亡を知った海外の反応は号泣?

サシャの死は全世界のファンにとって悲痛な出来事であり、彼女を偲ぶ様々な声が海外からも寄せられました。

反応は大きく分けて2つ、「喪失感」と「敬意」。

サシャのユーモラスで温かい性格は、多くのファンにとって作品の明るい部分であり、彼女の死によってその存在が突然奪われたことは多くのファンを深く悲しませ、喪失感を与えました。

一方で、サシャの勇敢な最期と彼女の死が物語に与えた影響は、ファンから多大な敬意をもって受け止められました。

参考にしたのは主に3つのサイト。

  • 誰もが発信者「YouTube
  • 日本でおなじみのSNS「Twitter
  • 海外の人気アニメ総合情報サイト「MyAnimeList」(通称MAL)

YouTubeではストレートな感想を口にする配信者が多く、涙を流している方も多く、中には号泣している方も。

MyAnimeListとTwitterでは、サシャ喪失に対する悲しみ、哀悼の意、実行犯ガビやエレン、ジークに対する反応と考察が多く見られました。

>>YouTube…【海外の反応】進撃の巨人 – 4×08〈凶弾〉←字幕あります

>>進撃の巨人アニメ68話の感想ページ…Shingeki no Kyojin: The Final Season Episode 8 Discussion

衝撃と理解:エレンの笑顔への海外からの視点

サシャの死に対するエレンの笑顔は、海外の視聴者にも多大な衝撃を与えましたが、それぞれの視点から理解しようとする動きもありました。

簡単に言うと、「エレンなに笑ってんだよ!…でも何か理由があるはずだよな」という反応ですね。

エレンがサシャ喪失の原因だという憤慨するファンもいましたが、

  • 実行犯であるガビがいる
  • 笑ってすぐに顔をしかめた
  • ジャンにも責められた
  • 直前にリヴァイ兵長に蹴られている

といったこともあって、そこまで多くはありませんでした。

印象的だったのが、MyAnimeListの次の意見。

And as they despair in the bad news, Eren laughs. Not a malicious and maniacal laugh, but a broken and nervous laugh.

>>「MyAnimeList」2021年1月31日 午後5時01分 #401 raiderublazeのコメント一部より引用

翻訳すると、「悪い知らせに絶望する仲間を見て、エレンは笑う。悪意ある狂った笑いではなく、壊れた緊張した笑いです。」といったもの。

エレンは最終話で、始祖の力の影響には過去も未来もなく、同時に存在するため、完全に未来が見通せたわけではないと話し、混乱したとアルミンに伝えていました。

このファンの方は、ここのエレンは頭がめちゃくちゃになったから笑ったのだと見抜いています。

サシャの死が『進撃の巨人』に与えた3つの影響

『進撃の巨人』はその複雑で予測不可能な物語展開で知られています。

その一環として描かれたサシャ・ブラウスの死は、物語の進行における重要な要素でした。

彼女の死が物語にどのような影響を及ぼしたのか、そしてエレンの感情の変化が物語にどのように影響したのかについて見ていきましょう。

サシャの死は『進撃の巨人』に3つの大きな影響を与えました。

  1. 物語の世界観への影響
  2. 個々のキャラクターへの影響
  3. 物語のコンセプトへの影響

1つずつ解説します。

1.物語の世界観への影響:「人間vs巨人」から「人間vs人間」への実感

物語の世界観への影響としては、ファンが戦争の無常さと犠牲の重さをより深く実感するきっかけとなりました。

それまでのエレンたちの敵は主に巨人であり、「人間vs巨人」というシンプルな構図であり、「戦争」という認識はありませんでした。

しかし海を越えた全く別の文化がある国「マーレ」にて開戦の宣誓がされ、「人間vs人間」の「戦争」となります。

さらにエレンの訓練兵団104期時代の同期という重要なキャラクターであるサシャの死、しかも加害者は戦士候補生だけれど子供のガビ。

善悪がはっきりした戦いから、敵にも正義がある戦いにシフト…その悲劇はより身近で、重く感じられたはずです。

2.個々のキャラクターへの影響:エレンとコニーにガビやニコロ

サシャの喪失は個々のキャラクターへも大きく影響しました。

まず主人公であるエレンは仲間たちから離れてマーレに行ってからは、何を考えているか、何をしようとしているか分からないことが多かったです。

しかし、エレンにとって仲間が特別だということは、ほとんど揺らぎませんでした。

エレンが仲間が大切だと明言したこと、サシャの死に動揺していたことがその支柱となっていました。

次に、コニーやジャンは、サシャを喪い、エレンが笑ったこと、単独行動によってエレンに対して不信感を持ちはじめ、最終的にエレンを止める方向で動きました。

最後にマーレの人々、サシャを仲間から奪った張本人であるガビ、元は敵だったけれどいつのまにかサシャを大切に想うようになっていたニコロ。

始めは「エルディア島の悪魔」とさげすんでいたけれど、サシャを喪い、多くの人が悲しみ、恨み、憎しみがうまれたことで、自分の中にも悪魔がいると考えを変えました。

3.物語のコンセプトへの影響:森で迷っている人々の道しるべ

サシャの両親は、自身の娘を奪ったガビと接する機会があり、ニコロからは刃物を渡されました。

しかし、二人は刃物を置きます。

サシャの父は、命を奪い合う巨大な森の中を彷徨ったからサシャは命を落としたのだと、憎しみを振りかざすことなく、憎しみを背負う決意を見せました。

進撃の巨人の世界にとって「森」は、始祖の巨人誕生の巨大樹がある場所であり、実際に多くの戦いの場。

そしてこのサシャの父の発言によって、進撃の巨人という作品は、大きな森の中を彷徨う人々の物語だということもコンセプトの一つだと認識させられました。

このこともまた、サシャの死がもたらした大きな影響と言えます。

進撃の巨人サシャの死についてのF&Q

最後に、サシャ・ブラウスの死に関するF&Qを集めました。

【Q1】進撃の巨人の105話は何巻に収録されていますか?

【A1】『進撃の巨人』105話は単行本26巻に収録されています。

講談社の公式アプリ「マガポケ」でも読むことが可能です。

【Q2】サシャ・ブラウスの死亡原因は何ですか?

【A2】サシャ・ブラウスは物語の中で、敵対勢力の少女ガビにより撃たれ、その傷が原因で死亡しました。

【Q3】サシャブラウスの性格はどのようなものですか?

【A3】サシャブラウスは食べ物に対する強い愛情と無邪気な性格で知られています。

また、彼女はとても勇敢で、仲間を助けるためなら危険も顧みません。

【Q4】エレン・イェーガーが最も達成したかったことは何ですか?

【A4】エレン・イェーガーは「自由」を手に入れることを最も望んでいました。

彼のこの望みは、彼が巨人になり、自身と人類の運命を変える動機となりました。

【Q5】サシャ・ブラウスの好物は何ですか?

【A5】サシャ・ブラウスの好物は肉と芋です。

特に彼女が食事に対する情熱を示すエピソードには、よく芋が登場します。

そのためサシャのあだ名が「芋女」となったり、進撃の巨人展では「サシャ”上官のお肉入り芋女”の蒸かし芋カレー」というメニューもできました。

【Q6】サシャって死亡したけど生き返ったんですか?

【A6】進撃の巨人本編の中でサシャが生き返ることはありませんでした。

しかし死亡後も回想シーンの中で登場したり、最終話ではコニーとジャンの前に幻として現れました。

【Q7】「サシャを殺したガキ」であるガビは結局どうなるのでしょうか?

【A7】ガビのキャラクターは物語の後半部分で重要な役割を果たします。

「サシャを殺したガキ」として作中キャラクターとファンから敵視されたガビは、自らの罪を認め、体を張ってカヤを守りました。

その選択をしたことで、サシャを慕っていて、ガビへの憎しみを捨てきれなかったカヤと和解。

彼女の行動と選択は物語の結末に大きな影響を与え、視聴者に多くの感情的な反応を引き出しました。

最終話では世界を巡るあの人にお供していような描写も…。

未読の方は漫画、アニメ派の方は2023年秋放送のTVアニメ「進撃の巨人」The Final Season完結編(後編)にてご確認ください!