【葬送のフリーレン】ヴィアベルとは?ヒンメルに憧れた過去と一級魔法使いの未来

『葬送のフリーレン』のヴィアベルとは、一級魔法使い試験編で登場したキャラクターです。

ヴィアベルは高い戦闘スキルや戦略的思考、戦いから離れたときに見せる素顔のギャップが魅力となっています。

ここではそんなヴィアベルのプロフィールや重要エピソード、関連キャラクター、今後の再登場などを考察!

ヴィアベルの全貌とは…?

『葬送のフリーレン』のヴィアベルとは?

『葬送のフリーレン』ヴィアベル

ヴィアベル(引用元:葬送のフリーレン公式X

葬送のフリーレン』(山田鐘人原作、アベツカサ作画、小学館)のヴィアベルとは、一級魔法使い試験編に登場した二級魔法使いであり、北部魔法隊の隊長です。

一次試験でのヴィアベルはフェルンのパーティーと敵対し、フェルンたちを窮地へと追い込む「戦い慣れした手練れ」といった役割。

しかし、戦いから離れると魔力切れした仲間をおんぶしたり、魔族に苦しめられる人々を放っておけないといった情に厚い面も見せ、ファンの心をつかみました。

ここからさらにヴィアベルの素顔が分かるプロフィール、経歴、魔法、弱点、関連キャラクター、評判などを紹介しつつ、再登場も考察します!

ヴィアベルのプロフィール|名前・年齢・能力・性格・経歴など

葬送のフリーレンヴィアベルキャラクター紹介

『葬送のフリーレン』ヴィアベル(引用元:アニメ公式サイト

ヴィアベルは口が悪く、相手を怖がらせるような態度を取りがちです。

敵対したフェルンが「犬とか蹴っ飛ばしてそうな奴」(60話)と評したほど。

しかしそれは戦いを避けるための単なる脅しであり、本当に必要なときしか戦いを選びません。

まずはそんなヴィアベルの本質が分かるプロフィールや経歴を見ていきましょう。

ヴィアベルのプロフィール一覧

名前ヴィアベル
cv谷山紀章
初登場単行本4巻37話
年齢ヒンメル死後29年時点で33~34歳
身長/体重不明(シュタルクより高いくらい?)/不明
種族人間
職業二級魔法使い→一級魔法使い
北部魔法隊隊長
仲間北部魔法隊
一次試験でパーティーになったエーレとシャルフ
性格ガラは悪いけれど誠実
見た目目つきの悪いイケメン
髪形はアシンメトリー
黒いファーのついたロングコート
ブーツ
武器
得意技”見た者を拘束する魔法(ソルガニール)”
好きなこと魔族を倒すこと
苦手なこと船旅(船酔いするから)
出身地北の果てにある村
備考・北部魔法隊は対魔族専門の傭兵(41話)
・必要であれば女子供でも容赦しない(41話)
・故郷に好きな子がいた(42話)
・ヒンメルの冒険譚に憧れていた(59話)
・「まだおっさんじゃねぇぞ。つい最近まで20代だったんだ。」(62話)
・「ヴィアベル」がドイツ語のWirbelなら「渦」、viableなら「生存可能」といった意味
・2022年開催公式人気投票結果は19位

ヴィアベルの経歴|好きな子はゼンゼ?

ヴィアベルは北側諸国の果てにある村出身です。

幼いころから勇者ヒンメルの冒険譚にあこがれを抱いていました。

しかし、ヒンメルが死んで魔王軍の残党の動きが活発化して、故郷の村が荒れ、好きな子が中欧諸国へと引っ越します。

その引っ越しの際、ヴィアベルは魔族を倒すからいつか帰ってこいと格好つけました。

これが魔族と戦うきっかけであり、今も故郷の村を守るための覚悟を口にしています。

こちらがヴィアベルの覚悟の名言。

北の果てを守るためならなんだってやる。

>>山田鐘人原作、アベツカサ作画『葬送のフリーレン』62話(小学館)より引用

ただヴィアベルが隊長を務める北部魔法隊では、要請があれば国同士の戦争に参戦することもあり、そこで子供と戦う際には臆したり、躊躇たりすることもあるそうです。

一級魔法使い試験を受験した理由は、好きな魔法がもらえる「特権」目当て。

強い魔法があればより多くの魔族を倒せるというヴィアベルらしい理由です。

ヴィアベルの好きな子の名前や見た目は、ヴィアベル自身も忘れてしまったようですが、大切なものを忘れるほど過酷な戦いをつづけてきたということなのかもしれません。

42話の回想シーンを見た感じでは試験官のゼンゼが近い見た目です。

>>【葬送のフリーレン】ヒンメルがかっこいい!名言と感動エピソードをピックアップ

ヴィアベルの魔法と弱点

ヴィアベルの得意とする魔法は、「見た者を拘束する魔法(ソルガニール)」

殺す必要のないものは殺したくないというヴィアベルの意志が反映されています。

また、拘束する相手全体を視覚に入れる必要があるという弱点も、できれば殺すべき相手かどうか判断したいというヴィアベルの弱みと共通しているように見えます。

ユーベル「とうに両手は血で染まっているのにまだ人間でありたいと思っているんだ。」

ヴィアベル「そうだ。これは殺す覚悟のための時間だ。」

>>山田鐘人原作、アベツカサ作画『葬送のフリーレン』41話(小学館)より引用

ちなみにそれ以外の弱点は船酔いです。

さらに、「水鏡の悪魔(シュピーゲル)」との戦いの中では、「花弁を鋼鉄に変える魔法(ジュベラード)」を使うシャルフに自身の複製体の相手をさせていました。

物量で押される攻撃は得意ではないのかもしれません。

ヴィアベルの声優は谷山紀章さん

ヴィアベルcvは谷山紀章さんです。

代表作は、『進撃の巨人』ジャン・キルシュタイン、『文豪ストレイドッグス』中原中也、『うたの☆プリンスさまっ♪』四ノ宮那月、『黒子のバスケ』氷室辰也、『BASTARD!!―暗黒の破壊神』ダーク・シュナイダー等々。

個性的な強キャラ担当でおなじみの谷山紀章さん。

ヴィアベルの血の気の多いところ、面倒見がよいところなど全ての良さを最大限表現してくれています。

コメントからもその意気込みが伝わってきます!

ヴィアベルの重要なエピソード3選


一級魔法使い試験の挑戦、戦闘と戦略、そして内面の葛藤を含む、ヴィアベルの物語における重要なエピソードを紹介します。

一級魔法使い試験への挑戦

一級魔法使い試験への挑戦は、ヴィアベルのキャラクターの成長において重要なエピソードです。

強い魔法を手に入れて故郷の村を守りたいという動機、勝利のためには冷徹さを持つというスタンス、傷ついた仲間をおんぶするという優しさが描かれました。

また、一次試験のあと、大陸魔法協会から作物を荒らす獅子猪(フレッサー)退治を依頼され、受けています。

休みであっても困っている人を見捨てない人格、タフさが素晴らしいです。

>>【葬送のフリーレン】完結したのは何巻何話?最終話のネタバレ考察

一級魔法使い試験での戦闘と戦略

ヴィアベルは「葬送のフリーレン」において、その戦闘スキルと戦略的思考で際立っています。

彼の戦闘スタイルは、単なる力の見せ場ではなく、深い戦略的思考に基づいていました。

例えば、隕鉄鳥(シュティレ)を捕獲する試験でヴィアベルは、一番厄介な相手ユーベルを自身が抑え、力の底がしれないフェルンに対し、パーティーで一番強いエーレをあてがいました。

二次試験でも「水鏡の悪魔(シュピーゲル)」を見てすぐに対策を思いつき、メトーデの話を聞いたあとは早々に勝算があると判断して、協力姿勢を示しています。

>>【葬送のフリーレン】フェルン死亡説の真相とは?生い立ちや年齢や強さなどを解説

光るリーダーシップ

ヴィアベルはユーベルの危険性やシュタルクの強さを一目で見抜くなど人を見る目があります。

また、エーレやシャルフをよくフォローしたこともあって試験後も行動をともにするくらい懐かれていました。

北部魔法隊での活動詳細は明らかになっていませんが、

  • 試験前には「長年に渡り魔王軍の残党と戦ってきた」(37話)
  • ゼーリエには「二級魔法使いの中では一番の武闘派」(58話)

と評されています。

人を見る目があり、仲間をよく助け、自ら率先して戦いつづける人物…ヴィアベルには思わずついて行きたくなるリーダーシップがあります。

間違いなく仲間からの信頼は篤いでしょう。

ヴィアベルと主要キャラクターとの関係性

ヴィアベルと関わってきたキャラクターについてまとめ、その影響を探ります。

フリーレンやヒンメルは恩人

ヴィアベルとフリーレン、ヒンメルは直接的には関係はありませんでした。

しかし一級魔法使い試験のあと、ヴィアベルはフリーレンに対し、自身の村に勇者ヒンメル一行が訪れて、人助けをしていたらしいと話します。

ヴィアベルは初めそういった人助け話よりも、英雄らしい物語、千鏡の塔の攻略や不死なるベーゼ、皇獄竜との戦いなどの逸話が好きだったと言います。

ただヒンメルの死後、魔王軍の残党が暴れだし、自身の村が平和でなくなったあとは、村の老人たちが語ったヒンメルの小さな人助けがどれだけ尊かったかを理解したようです。

ヴィアベルにとって勇者ヒンメルやフリーレンは、かけがえのない恩人という位置にあるはず。

一方、フリーレンはヴィアベルの話を聞いたあと、ヒンメルの行いが世界に影響を与えたことを嬉しく思っていました。

ヴィアベルの成長をヒンメルが生きた証のように捉えたかもしれません。

エーレやシャルフとの絆

ヴィアベルとエーレとの絆は、彼のキャラクターの多面性を示す重要な要素です。

実はヴィアベルはエーレが幼い頃、エーレの村を救ったことがありました。

そしてエーレが魔力切れになったらおんぶしてあげて、シャルフも魔法で運ぶという優しさを見せます。

その後も三人で行動を共にしていることから、兄妹のような関係になったと考えられます。

ユーベルと近いけれど遠い?

ヴィアベルはユーベルの狂気に気づき、試験後には殺しておいた方がよかったかもしれないと発言していました。

ただユーベルは、ヴィアベルの人でありたいという気持ちに共感した模様。

好戦的なところが似ているように見えるけれど本質は遠い、興味深い二人です。

両者とも一級魔法使いになったので、任務で顔を合わせる日が来るのかもしれません。

そうなったとき、今度こそ分かり合えるのか、それとも決着がつくのか…気になります。

>>【葬送のフリーレン】ユーベルはかわいいだけじゃない?強さと再登場を考察

シュタルクとの共闘が楽しみ?

ヴィアベルはシュタルクの素質を見抜き、フレッサー退治で共闘してからはその強さに驚き、「武の真髄を見たぜ。」(47話)とまで言いました。

そしてその後はフリーレン一行から引き抜こうとします。

シュタルクは最終的に断りましたが、ヴィアベルたちと過ごすシュタルクはフリーレンいわく「楽しそうだね。」(62話)とのこと。

相性は悪くないようです。

また、別れ際にヴィアベルは北の果てで会おうと再会を予告。

北の果てで再会するとすれば、おそらく魔族の残党との戦いのはずなので共闘展開となりそうです。

憧れのフリーレン、手練れのエーレを負かしたフェルン、仲間にしたいほどの逸材シュタルクとの共闘をヴィアベルは楽しみにしているかもしれません。

>>【葬送のフリーレン】シュタルクの噂を検証!ちっさくてフェルンと付き合っている?

ゼーリエからすごい依頼を受けそう

ヴィアベルは一級魔法使い試験の最終面接にてゼーリエと対面。

ヴィアベルはゼーリエには勝てないと見極めつつも、それが合理的で冷静な判断だったこと、その後に言った好きな魔法についての発言を気に入られて合格しました。

魔法ってのは殺しの道具だぜ。好きも嫌いもあるか。

>>山田鐘人原作、アベツカサ作画『葬送のフリーレン』59話(小学館)より引用

リヒターいわく、ゼーリエは魔王軍と戦っていたときのような洗練された魔法使いを求めているそうです。

ヴィアベルの魔法は道具発言を聞いたゼーリエはニヤリと笑っていました。

ヴィアベルのことを理想に近い、もしくは近づける人物と判断したかもしれません。

一級魔法使いは基本的にゼーリエの弟子ということになり、ゼーリエからの依頼を受けることになります。

ヴィアベルがゼーリエから無茶ぶり依頼を受ける日は遠くないのかも…?

>>【葬送のフリーレン】究極の強さランキング!ゼーリエや七崩賢の真の力とは?

ヴィアベルの影響とファンの反応

ヴィアベルがファンに与えた影響、彼に対する評価、そしてメディアでの彼の表現について説明します。

リノ・サマ@T.O.U.4期生
@6YxTqRN8Al2xXPu
「葬送のフリーレン」

ヴィアベル、本当に良いヤツ。
前回の話もそうだったけど、
何か人間的な魅力があるよね。

ラントはちょっと怖いかな。
一悶着起こしそうな印象。

#葬送のフリーレン
#週刊少年サンデー

>>X(旧Twitter)午後6:08 · 2021年3月17日ポストより引用

きっし!
@KlSSHl
葬送のフリーレン5巻読んでるんだけどさ、ヴィアベルとエーレの関係良さげじゃんヴィアベルは相手を覚えてないけどエーレは覚えてるって。やば。というか歳の差いくつよ

>>X(旧Twitter)午後2:56 · 2021年8月3日ポストより引用

ヴィアベルの評判は、意外にもいい人、倫理観まとも、エーレといい感じといった声が多かったです。

悪い評価は見かけませんでした。

一級魔法使い試験編には濃い人たちが多かったですが、まさか「武闘派」なヴィアベルが実は常識派、まともだったなんて意外ですよね。

ファンアートはまだ少なかったです。

しかしアニメの反響が大きいため、今後激増する可能性は大。

再登場と同じく、ファンアートの増加も期待しましょう!