アジアの人気カジノといえば、マカオ、韓国、シンガポールなどが思い浮かびますよね。ところで、人気の旅行先ランキングベスト3の常連でもある台湾にもカジノってあるんでしょうか?昨今インターネットカジノが人気を博していますが、台湾のギャンブル事情をこの記事では徹底的に調査してみました。
台湾にカジノはある?
せっかく台湾に旅行に行くから、カジノがあったら楽しみたい!という方には残念ですが、台湾にはカジノリゾートはありません。台湾はカジノ非合法国であり、台湾の法律では、カジノだけでなく全てのギャンブルが違法となっています。万が一違法運営を行っているカジノを見かけても絶対に利用しないでくださいね。
台湾にカジノリゾートはできないの?
日本ではカジノ法案が可決され、実際に政府が大阪IR計画を認定、国内初のカジノが2030年秋以降開業へ向けて進んでいますが、台湾ではこういった計画はないのでしょうか。
実は2009年台湾の一部離島ではカジノが合法化されたにも関わらず、現在のところ台湾ではリゾートカジノなどの建設計画はありません。その理由として、文化的な風潮や信条もありますが、地元の人は何よりもギャンブル依存症の問題が深刻化することを懸念しています。実際、韓国ではカジノによる深刻なギャンブル依存症が韓国国民の間で表面化し、生活破綻や自殺など深刻な社会問題に発展していますよね。
民衆の強い反対
台湾の法律では、カジノ建設を進めるためには、民衆の過半数の賛成が必要となります。ところが、地元の人たちのギャンブルに対する強い反対がカジノ建設には大きな壁として立ちはだかったのです。実際に、「淡水」と「基隆」で提案されたカジノ開発プロジェクトは、地元住民の強い反対により実現しませんでした。また、台湾でカジノをオープンする事業に関する投票が行われた際、投票結果でのカジノ賛成派は20%ほどだったそうです。台湾政府はカジノに頼ることなく、観光業やその他のビジネスの発展で台湾経済を活性化させているというわけです。
台湾のギャンブル事情
先述しましたが、台湾ではギャンブルは違法のため、カジノだけでなくパチンコや競馬なども禁止されています。
台湾で大人気の台湾麻雀(麻將)も賭け麻雀は禁止されています。法律上、台湾では麻雀に関してかなり厳しい態度が取られており、賭博を目的とした場所、及び道具を提供し、お金を稼ぐことが禁止されているんです。もちろん、台湾をはじめとする中華圏で盛んなトランプゲーム「大老二」もお金を賭けてはいけません。
そっかー。台湾ではギャンブルが一切できないし、ないんだなぁと思いますよね?
実はたったひとつだけあるんです。
台湾で政府公認の唯一合法なギャンブル。それは「宝くじ」です。
政府公認のギャンブル「宝くじ」
え?宝くじ?と思われるかもしれませんが、日本のそれとはちょっと違います。
台湾の宝くじは、スーパーやコンビニ、タクシー、レストランなど、とにかくいろいろなレシートが宝くじとなっています。レシートにある8桁の数字が宝くじの番号となっており、抽選は2ヶ月ごとに行われます。この宝くじは、年齢問わず国内で多くの人に親しまれています。もちろん観光客の人でも有効なので、観光時に貰ったレシートは捨てずに2ヶ月ごとの抽選を待って確認してみてくださいね。
台湾で人気のポーカー
台湾は原則としてギャンブルが認められていないものの、一部の賭け事については条件付き、もしくは公益に適う場合のみ認められていることもあります。これらは、あくまでギャンブルではないんです。この場合、ギャンブルのようなものとして遊ぶのが正解となります。そのひとつにポーカーが挙げられます。もちろんカジノのようなお金のやり取りが発生するポーカーは禁止なのですが、勝ち抜くと賞金が出るタイプのポーカートーナメントは合法となっています。そのため、台湾には多くのポーカープレイヤーが存在していて、世界的に有名な方もいらっしゃいます。また、台湾でも、アジア圏屈指のポーカーシリーズである「アジアシリーズポーカーツアー」が開催されています。
まとめ
台湾には、カジノリゾートをはじめとするカジノはありません。また台湾のギャンブルは法律によって厳しく規制されているというギャンブル事情がわかっていただけたと思います。ギャンブルではなく仲間同士で囲碁を楽しむくらいでもよいのかもしれません。どうしても台湾でギャンブルがしたい場合は、宝くじやポーカーのトーナメントに参加したりして楽しみましょう。