
スマホに漫画をダウンロードしていたら、容量がいっぱいになっちゃった!
普段、スマホやタブレットを使って電子書籍を読んでいると、容量がいっぱいになってしまい、それ以上別の電子書籍やアプリのデータが入らなくなってしまったとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、電子書籍1冊あたりのデータ容量目安や、容量が足りなくなってしまった場合の注意点について解説します。

漫画か小説かによって、データの大きさは変わってくるよ!
電子書籍のデータ容量とは?
電子書籍の容量とは、一冊分のファイルサイズの大きさのことです。ここでは、電子書籍の容量の単位や計算方法についてご紹介します。
電子書籍のデータ容量の単位
電子書籍の容量を表すには、「B(バイト)」という単位を使います。

一般的な電子ファイルの単位と同じだね!
Bの特徴は、1,024という数字ごとに単位が「KB(キロバイト)」、「MB(メガバイト)」、「GB(ギガバイト)」へと変わっていく点です。具体例を紹介しますね。
- 1,024B=1KB
- 1,024KB=1MB
- 1,024MB=1GB
すこしややこしいですが、基本的に約1,000倍で単位が変わると覚えておけば十分です。
電子書籍のデータ容量の計算方法
電子書籍のファイルサイズは一冊ごとに異なりますが、例えば漫画は1冊100MB程度のことが多いです。もし、漫画を100冊ダウンロードしたい場合は、約10GBが必要でしょう。

ジャンルごとの電子書籍の容量については後で詳しく解説するよ!
スマホやタブレットを買う時、メモリの容量としてよく64GB、128GBという表示を目にする方は多いでしょう。
今後、機種変更して電子書籍を使おうと考えている方は、「電子書籍何冊分で何ギガバイトになるか」を考えると必要な容量の参考になるかもしれません。
例えば、「漫画を500冊ダウンロードしておきたい」という方は約50GBのデータ容量が必要になるので、128GB以上のものを検討したほうがいいでしょう。
ジャンルごとの電子書籍容量の目安は?
電子書籍の容量は、ページ数やカラー画像の有無で1冊ごとに大きく変わってきます。ただし、ジャンルによってだいたいの目安をつけることはできるので、ここではジャンルごとの電子書籍容量について説明します。

各ジャンルの1冊当たりの容量の目安と、1GBになる目安の冊数を下の表にまとめたよ!
ジャンル | 1冊あたりの容量の目安 | 1GBになる目安の冊数 |
漫画 | 40~150MB | 10~25冊 |
小説・ビジネス書 | 1~20MB | 50~1,000冊 |
雑誌・写真集 | 50~300MB | 3~20冊 |
漫画の場合
漫画の場合、電子書籍の容量は1冊あたり40〜150MBです。1GBになる目安の冊数は10~25冊です。
漫画は小説と異なり画像ファイルとなるので、テキストデータのみの小説よりもファイル容量は大きくなりがちです。
小説・ビジネス書の場合
小説やビジネス書、ライトノベルなど、テキストが大半の電子書籍では、容量は1冊あたり1~20MBほどです。1GBになる目安の冊数は50~1,000冊です。
画像が少ない分、最もデータ容量が少ないジャンルです。
雑誌・写真集の場合
雑誌・写真集の場合、電子書籍の容量は1冊あたり50~300MBほどです。1GBになる目安の冊数は3~20冊です。
全ページが画像ファイルの上に、カラーページの割合が高いので、漫画よりも容量が大きい傾向があります。
スマホ、タブレットそれぞれの容量の考え方
電子書籍を読む際、普段使いのスマホ・タブレットを利用する場合と、電子書籍専用リーダーを利用する場合があります。
他のアプリも利用するスマホ・タブレットと、多くの容量を電子書籍に割ける専用リーダーでは、保存できる冊数も違ってくるでしょう。
ここでは、それぞれのデバイスでの容量に関する考え方を説明します。
iPhoneやiPadなど他のアプリも使うデバイスの場合
iPhoneやiPadをはじめとしたスマホ・タブレットでは、電子書籍以外のアプリや写真用の容量も必要です。
まず、iOSやAndoroid OSのファイルサイズと、アップデート時に必要な空き容量を合わせ、5GBのストレージは残しておく必要があります。
さらに、写真は約1,000枚で1GB、動画は10分で4GBほどの容量です。その他、メールアプリなど他のアプリ用の容量も確保しておかなければなりません。
そのため、スマホやタブレットで電子書籍を読みたいという方は、デバイスのストレージ容量の一部分しか電子書籍に使えないということを頭に入れておきましょう。
もし、雑誌や写真集など容量の大きい電子書籍を読みたい場合や、電子書籍と一緒に音楽・動画もダウンロードしたいという方は256GBなど大容量のデバイスをおすすめします。
Kindleなど電子書籍リーダーの場合
Kindleなどの電子書籍専用リーダーの場合、基本的には電子書籍にストレージ容量の大半を使えるため、スマホ・タブレットよりダウンロードできる冊数は多くなるでしょう。
Kindleはストレージ容量が8GBと32GBの製品が発売されています。各ジャンルの電子書籍が8GB、32GBそれぞれで何冊ほど保存できるかの目安を表にまとめました。
容量 | 漫画 | 小説・ビジネス書 | 雑誌・写真集 |
8GB | 110冊ほど | 3,800冊ほど | 90冊ほど |
32GB | 430冊ほど | 15,000冊ほど | 350冊ほど |

小説派の人は8GBで充分そうだね!

KindleはSDカード内蔵機能がついていないから、後から容量を増やせないんだ。たくさんダウンロードしたい人は32GBを選んでおくと安心だよ!
電子書籍の容量が足りなくなってしまったら?
普段からストレージ容量をチェックしているつもりでも、うっかり電子書籍をダウンロードしすぎて容量が足りなくなってしまうこともありますよね。
ここでは、電子書籍の容量が足りなくなった場合の対策方法を4つご紹介します。
- SDカードなどの外部ストレージに電子書籍を保存する
- クラウドに保存できる電子書籍サイトを使う
- Wi-Fi環境でダウンロードせずオンラインのまま読む
- 電子書籍リーダーを利用する
それぞれ詳しく紹介していきますね。
SDカードなどの外部ストレージに電子書籍を保存する
SDカードは、電子書籍や動画といったデジタルデータを保存できるメモリーカードです。Android系の端末ではmicroSDカードを利用でき、製品によって128GB~512GBほどストレージ容量を追加できます。
ただし、iPhoneやiPadはSDカードに対応していません。SDカードリーダーを利用してデータを移すことはできますが、SDカードを内部ストレージとして使うことはできません。
つまり、SDカードを挿しっぱなしにしておいて、すぐにカード内のデータを呼び出して使う、といった利用方法はできないので注意しましょう。
クラウドに保存できる電子書籍サイトを使う
多くの電子書籍ストアでは、クラウドに電子書籍データを保存することが可能です。端末側のデータを削除しても、クラウドにデータが残っていれば、いつでも再ダウンロードできます。
そのため、必要な本だけクラウドからダウンロードし、読み終わったらすぐ削除するようにすれば、デバイスの容量を気にせずに読書を楽しめます。
Wi-Fi環境でダウンロードせずオンラインのまま読む
Wi-Fiが使える環境ならば、電子書籍データをデバイスにダウンロードせず、インターネットに接続したまま読むとデータ容量を消費しません。
ただし、デバイスのデータ通信量は消費されるので、Wi-Fi以外の環境ではなるべくオンラインのままでの読書を避けましょう。
電子書籍リーダーを利用する
電子書籍リーダーは、他のアプリ分の容量も必要なスマホやタブレットに比べ、同じストレージ容量でも電子書籍に割ける割合が大きいです。
そのため、電子書籍をたくさん持ち歩きたいという方はそもそも電子書籍リーダーの利用を検討するとよいでしょう。
電子書籍リーダーは、スマホより大きな画面で読書を楽しめたり、長時間読書をしても疲れにくかったりというメリットもあります。漫画を快適に読みたいという方や読書家の方はぜひチェックしてみてください。
自分がよく読むジャンルや量に合わせて容量を選ぼう
電子書籍の容量はジャンルごとに異なりますが、漫画・雑誌は40~300MBほどと大きくなりがちです。
特にスマホ・タブレットの場合は、SDカードを利用する、読み終わった本はすぐ削除するなどしてストレージ容量を空けておくよう心がけましょう。
また、たくさん電子書籍を持ち歩きたい方は、よりたくさんの冊数を保存できる電子書籍リーダーを検討してみてください。

容量をあまり気にしたくなければ電子書籍リーダーが安心だね!

小説派なら少なめ、漫画・雑誌派なら多めのストレージ容量を選ぼう!
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